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2021.02.16COLUMNHP制作会社を提供価格で選ぶと失敗する!?

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HP(ホームページ)の費用を見る際に、よくネットでは初期費用0円!月額3,000円更新し放題!とか、HPが5万円でできる!とか、色々と安い広告見かけますよね!
HPに対して、本当に求めているものは効果得られる結果のはずなのにWEBってよく分からないから結論、選ぶ際に見てしまうのが価格やデザインになりがちに。。

今回は制作会社を選ぶポイントの一つとして、提供価格だけを見ると失敗します!というお話をします。

ホームページは「費用対効果」ではなく「投資対効果」

広告業界でよく聞く「費用対効果」という言葉がありますが、「費用対効果」というのは短期間で掛けた費用に対し効果を測定していくため、チラシやポスティングなどは費用対効果を図る代表的なものかもしれません。
それに比べHPはどちらかという即効性が得にくく、例えるなら人材育成のように中長期で運用し効果を得ていくものとなるので、企業にとっては「投資対効果」として見る方が正しいでしょう。
価格が安いということはこの投資が少ないということとなり、投資が少ないと、それをリカバリーするだけの仕組みや労力がない限り、リターン(HPでの成功)は得にくいものとなります。

「管理費は年間に1-2万しかいらず安く済みますよ!」
というような提案があったと、お客様伝いに聞くことがあります。
ですが、業界人からすれば「最低限のドメインやサーバーの維持管理費は頂きますが、運用含めそれ以外は何もしないし、何かあったらその時は有料になります」と言っているのと全く同じです。

このように制作会社の提供価格面だけで判断をすると、新規開設やリニューアルする元々の目的と全く違ったリターンが押し寄せてくることでしょう。

制作費の決まり方の仕組みについて

今回は制作費に関して、もう少し暴露しちゃいます!
この業界には「人数×月数」を掛け合わせた「人月」という工数単位があります。その人月換算のもと制作費などは見積もられます。
プログラマーやエンジニアのスキル、または会社ごとにおおよその1人月の費用相場が存在していたりもします。
この費用相場を原価視点から例えてみますと、まず1か月の働く日数が20日あるとします。そして1人に掛かる1か月のコスト(給与や固定費や流動費などの販売管理費)が約60万円だとします。そうすると単純計算で1人に1日当たり3万円のコストが掛かるということになります。ここにデザイナーやプログラマーごと、または企業方針によって利益率が調整され制作費が見積もられます。
この基本の考え方から応用すると、例えば先ほどのHPが5万円でできる!ということは、
おそらく1人が1日ぐらいあればできる作業量(開発量)ということになります。

HP制作とは一般的に要件定義やディレクション(打ち合わせ)、コーディングやデザイン、検証作業や解析準備、CMS(簡単更新するための開発)の構築など行われます。
1日あればできる制作工程の中で、これらが本当にできるでしょうか?
そもそも打ち合わせは会ってくれるのでしょうか?
制作の修正はどこまで何回までしてくれるのでしょうか?
公開した後はどこまでフォローしてくれるのでしょうか?

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どこの業界にも安いには理由がありますよね。
どんな分野でも安かろう悪かろうという概念がありますよね。決まった型式が存在し、固定的な仕様や規格があるもので、安いもので判断していくのはいいかもしれませんが、HPの制作業者は提供価格におどらされず常にどこまで投資をするか?という視点で是非ジャッジするようにしてみてください!